診療内容

診療内容

精神科・心療内科はこころの心配事、こころの心配から生じる様々なお体の症状を扱う診療科です。
当院での診療はまずは丁寧にお話を伺わせていただきます。
こころの病の背景に身体の病気が隠れていることがあるので場合により血液検査、心電図検査等を行い、連携医療機関での頭部検査をお願いすることもあります。
必要に応じ心理検査を用いながら、診断を行うようにします。
副作用に注意しながら薬物の使用を必要最小限として、時に漢方薬等も用いながら、ご自身の自然治癒力を尊重し、認知行動療法などの精神療法を取り入れ、治療を行ってまいります。

患者さま、家族の方々にも治療方針の決定に参加頂くShared Decision Making(SDM)を取り入れ、相談し合いながら治療が行えるようにしております。
診察の際には心配事や疑問な点を遠慮なく相談いただければと思います。
また女性医師の診察や女性臨床心理士によるカウンセリングも承っております。
思春期からご年配の方までまずはお気軽にご連絡ください。

当院で扱う主な疾患(出現しやすい主な症状)

・うつ病

気が沈む、楽しみがなくなった、やる気が起きない、だるいなど。

・睡眠障害

寝付けない、夜中に途中で起きてしまう、怖い夢を見るなど。

・不安障害

突然不安で息苦しくなる、人前ではどきどきしてしまうなど。

・適応障害

仕事上のストレスで会社に行きたくない、家族や人間関係の問題で気がめいってしまうなど。

・身体表現性障害

体調不良や痛みがあるのにいろいろな病院を受診しても異常がないと言われるなど。

・統合失調症

誰かに見張られている、自分を馬鹿にするような声が聞こえるなど。

・認知症

もの忘れがでてきた、今まで出来ていたことが出来なくなった、以前より怒りっぽくなったなど。

・広汎性発達障害

周囲とうまく人間関係が築けない、こだわりが強いなど。

上記症状のほか、こころの問題でお困りのことがあればまずは遠慮なくご来院ください。
各種保険、自立支援医療、生活保護医療の指定機関です。精神障害者保健福祉手帳、要介護認定、成年後見人鑑定、銃刀法診断書など各種申請もご相談ください。

主な疾患

うつ病(鬱)

「何となく体の調子が悪い」「気持ちが乗らない」「やる気が出ない」「物事が考えられない」など心身ともに調子が悪くなる病気です。
通常の疲れであれば、一晩ゆっくりと睡眠したり、週末にリフレッシュしたりすれば回復しますが、うつ病になってしまうと自然回復ができなくなり、不眠や食欲低下などの症状が表れてきます。また、集中力の低下や判断力が落ちたりし、仕事でミスが多くなったりします。仕事にも行きたくなくなり、気持ちが落ち込みマイナス思考になり、精神的にも悪い方向にばかり向かいます。
うつ病は周りからは怠け者のように見られたり、性格の問題ととられることもありますが、治療の必要な病気の状態です。
適切な治療を受け、周囲とも協力しながらうつ病の原因と対応法を相談していくことがとても大切です。

不眠症(睡眠障害)

不眠症(睡眠障害)はただ眠れないと言った症状だけではなく、その他たくさんのこころの病が影響していることが多い症状です。
まずはどのように眠れないのか、それで日中はどのように過ごしているのかを整理しながら、不眠の原因を探っていくことが必要です。
当院では安易に睡眠薬を用いるだけでなく、生活習慣の改善や睡眠に関する認知行動療法を取り入れながら治療を行い、単に睡眠時間の問題ではなく、睡眠を含めた生活の質の向上に取り組んでまいります。

認知症

高齢化社会を迎え多くの方々が心配されている病気です。認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などの様々なタイプがあり、まずはしっかりと診断をつけることが大切です。
認知症の種類によっては早期治療を行うことにより、進行を遅らせることが可能となります。ご本人が物忘れを気にするようになった時だけでなく、家族から見て何度も同じことを言ったり、活気に乏しい様子だったり、以前より怒りっぽくなったなどの変化を感じるようであれば、早めにご相談ください。